ガルーダのマイルを特典航空券と交換する方法と必要マイル数
「ガルーダのマイルが貯まったら何に交換できのか?」
「どのくらいのマイルでバリ島への往復の特典航空券に交換できるの?」
「日本の航空会社ではないので、やりとりは英語で難しいの?」
それらについてお伝えします。
私が初めて知ったときの率直な感想は
「えっ、無理。何それっ!」
この事実を知ってしまうと、あなたはガルーダのマイルを貯めるのをやめるでしょう。
※これから色々と細かい数字を使った説明をしていきます。結論だけ知りたい人は、「まとめ」だけを読んでいただければOKです!
現在のガルーダのマイルの確認方法
インターネットでガルーダマイルズの会員ページにログインします。
ログインしたページで、会員情報や会員クラス、獲得したマイレージ数などを確認することができます。英語での案内となりますが、「Current Balance」が現在獲得しているマイレージ数です。
ガルーダマイルの特典の利用方法
貯めたマイルを特典航空券に交換するのには2つの方法があります。
1.ガルーダマイルズのWEBサイトにログインして申請する場合。
2.営業支店(日本では東京か大阪)で交換する場合。
→特典利用申込書をWEBサイトから印刷して記入したものと、ガルーダマイルズ会員カードを、ガルーダ・インドネシア航空の各支店に提出します。
手数料などを入金した後、特典航空券を届けてもらえます。
※手数料がかかります。インドネシア国外支店(日本)の場合、20米ドル。
また、貯めたマイルをアップグレードに利用するには、WEBでの申込みはなく、営業支店に申請します。
アップグレード申込書をWEBサイトから印刷して記入したものと、ガルーダマイルズ会員カード、購入したエコノミークラス航空券を各支店に提出すると、アップグレードした航空券を届けてもらえます。
チケットクラスのアップグレード(例えばエコノミークラス→ビジネスクラス)は、オンラインではできないので面倒です。
また、ガルーダマイルズではマイルが加算されるのは搭乗日から約1週間かかります。
ガルーダのマイルで特典航空券と交換する(必要マイル数)
ガルーダマイルズで特典航空券に交換するのに必要なマイル数を計算したいと思います。
ここでは日本⇔バリ島を例に下記ページの区間マイル交換表を見ながら計算してみます。
ガルーダマイルズでは、行き先の希望を国内路線か国際路線かということと、飛行距離(マイル)によって、A〜Hのグループに区切っています。
日本(成田)⇒バリ島(片道)の飛行距離は3,472マイルなので、区間マイル交換表では、国際路線のGroup F(3,001 - 4,000マイル)というところが該当します。
これを日本⇒バリ島に必要な部分だけ抜粋すると、下記のようになります。
日本⇒バリ島への特典航空券の交換に必要なマイル数一覧(片道)
<特典航空券に交換>
・エコノミークラス特典航空券に交換するには⇒35,000マイル
・ビジネスクラス特典航空券に交換するには⇒63,000マイル
・ファーストクラス特典航空券に交換するには⇒90,000マイル
<アップグレード>
・ビジネスクラスへのアップグレード特典に交換するには⇒21,000マイル
・ファーストクラスへのアップグレード特典に交換するには⇒54,000マイル
貯まるマイル数
・日本(成田)⇔バリ島をエコノミー(加算率が100%のチケットクラスの場合)で1往復すると貯まるマイル数は3472×2=6944マイル
(参考)
・日本(成田/羽田)→バリ島の区間マイル数(片道)3472(往復)6,944
・日本(関空)→バリ島の区間マイル数(片道)3274(往復)6,548
※上記は加算率が100%の場合に獲得できるマイル数
そして
日本からバリ島のエコノミークラス特典航空券に交換するには、35,000マイルが必要なので、35000÷6944=5.04...
→5往復半、利用することで日本⇒バリ島片道分が無料になる計算。
ということは
日本⇔バリ島の往復の特典航空券を獲得するには、11往復する必要があるいうことになります。
11往復という数字、多いと思いましたか?
これならクリアできそうだと思いましたか?
しかし、注意しないといけないのは
これは加算率が100%のチケットクラスだった場合ということです!
チケットクラスによってマイルの加算率が違う!
実は、チケットクラスというのは、エコノミークラス、ビジネスクラス、ファーストクラスだけではないのです。
例えば同じエコノミークラスのチケットを購入しても、エコノミークラスの中でさらにクラスが別れているのです。
ちなみに、ファーストクラスだけで4種類、ビジネスクラスが5種類、エコノミークラスになるとなんと13種類もあるのです。
クラスの違いによって、獲得できるティアマイル(会員グレードのためのマイル)とアワードマイル(特典航空券などに交換するためのマイル)の加算率が違うのです。
※アワードマイルの方を参照してください。ティアマイルの方は会員資格を決めるマイルなので関係ないです。
先ほどの例のエコノミー(加算率100%)のチケットはエコノミークラスの中では最高のクラス(Y)になります。
今回はアワードマイルのみに注目すると
・加算率100%→(Y)
・加算率が75%→(B,M,K,N)
・加算率25%→(Q,T,V,S)
・加算率10%→(G)
・加算率0%→(X)
なんてものもあります。
なるべく安く航空券を手配しようと格安航空券の販売サイトなどで購入する場合、それがどの加算率のチケットなのか、ということまで詳しく表示されていないサイトも多い。
「航空券代が安い!」と購入したら、マイルが1マイルも貯まらない、なんていう可能性もあります。
安いパッケージツアーや格安航空券だと注意が必要です。
ちなみに、格安航空券サイトのExpediaでは、きちんとエコノミーのどのクラスのチケットか表示されています。
<例:expediaの場合>
ある日の格安航空券での旅行を例に、検索してみました。
※expediaで格安航空券を検索(2018/04/19〜2018/04/25)
成田⇔バリ往復、どちらもガルーダ・インドネシア航空、直行便の利用を想定。
表示された結果は以下でした。
・航空券 ¥71,000
・税およびサービス料 ¥15,200
・旅行料金合計 : ¥86,200
・往路はエコノミークラス (T)
・復路はエコノミークラス (S)
この場合、エコノミークラス (T)は加算率25%なので868マイル、エコノミークラス (S)も加算率25%なので868マイル。往復で1736マイルしか獲得できません。
だとすると
エコノミークラス特典航空券(片道)に必要なマイル35,000を貯めるには、35000÷1736=20.16...
つまり
日本⇔バリ島を21往復して、やっとバリ島片道分の特典航空券と交換できる計算になります。
ということは
日本⇔バリ島を42往復しないと、バリ島往復の特典航空券と交換できないということになります。
これを知ると「無理でしょ!」と思いますよね!!
インターネットの格安航空券販売サイトでは、エコノミークラスとしか書いていないサイトも多く、エコノミーの中のさらに分けられたクラスが何なのか、わからないことが多いです。
旅行ツアーでも同様に、エコノミークラスとしか書いていないことも多いので、もしも目的のツアーや航空券を見つけて、クラスが記載されていなかった場合は、問い合わせてみるのも良いかと思います。
ガルーダのマイルでビジネスクラスへアップグレードする方法
それでは、エコノミークラスのチケットは購入し、マイルでビジネスクラスへアップグレードする場合はどうでしょう?
●ビジネスクラスへアップグレード(片道)
日本(成田)→バリ島デンパサール国際空港(エコノミークラスYで往復した場合、3472マイル貯まる(往復6944マイル貯まる)
・ビジネスクラスへのアップグレードは21000マイル必要(片道)
・ファーストクラスへのアップグレードは54000マイル必要(片道)
格安航空券での旅行で貯めたマイル(往路エコノミーTクラス、復路エコノミーSクラス)でビジネスクラスへのアップグレード特典に交換しようとした場合、21000/1736=12.09...
日本⇔バリ島をエコノミー(格安航空券)で13往復も必要!
さらに、もちろんですが、エコノミーの航空券を購入する必要があります。これでやっと片道分がビジネスクラスにできます。
年に2回バリ島に行くとしても6年以上かかります。しかし3年でマイルが失効していくので、何年かかる?10年以上?なかなか貯められないですよね!(私は諦めました。。。)
ガルーダのマイルを他の特典に交換する方法
ガルーダ・インドネシア航空で貯めたマイルは、自分の特典航空券への交換、または、友人や家族の特典航空券に交換、そして、フライトのアップグレードができますが、JALやANAのように商品やその他のサービスへは交換できません。
ガルーダマイル 有効期限
マイルを獲得した日から3年が有効期限(マイル獲得した月末日より3年)。その後にマイルを獲得しても、その前に獲得したマイルの有効期限は延長されません。
例)
2018年6月15日に500マイルを獲得。
→2021年6月30日まで500マイルが有効。
さらに
2018年9月20日に1000マイルを獲得。
その場合
→2021年6月30日までは、500マイル+1000マイル=1500マイルが有効。
しかし、
2021年7月1日〜は、500マイル失効するので、1000マイルに
そして、
2021年10月1日〜は、さらに残りの1000マイル失効するので、マイルがゼロになります。
また、会員資格を決めるティアマイルは、毎年1月〜12月の期間内にどれだけ獲得したかで判断され年度ごとにリセットされます。
つまり
・マイル加算率が100%のエコノミーチケット(クラスY)に搭乗するならば
→3年の間に5往復半しなければ、貯めたマイルは特典航空券(バリ島片道)に交換できません。
・格安航空券のサイトで購入した一例の場合(往路エコノミークラスT、復路エコノミークラスS)
→3年の間に21往復しないと貯めたマイルは特典航空券(バリ島片道)に交換できません。
ビジネスクラスへのアップグレードが一番少ない21,000で交換できますが、これも往路エコノミークラスT、復路エコノミークラスSだった場合、3年の間に13往復しないとビジネスクラスへのアップグレードもできないまま、獲得したマイルが消滅していきます。
マイルの購入方法
それでは、不足分のマイルはどうしたらいいかというと、購入することができます。
1年の間に1000マイルから50000マイルまでの購入が可能。1000マイルにつき、30米ドル。
また、獲得していて期限切れになったマイルを買い戻すこともできます。期限日の3ヶ月前から6ヵ月後までのマイルに限って可能で、1000マイルにつき10米ドルで買い戻せます。
例)
もし、一年に一回、3年連続で、格安航空券(エコノミーで往路クラスT,復路クラスS)でバリに旅行に行くとすると、獲得できるマイルは、1736×3=5208マイル
エコノミークラスの特典航空券と交換するには35000マイル必要なので、不足分の30000マイルを購入するとします。
すると、900米ドル=約10万円でマイルを購入することになります。。。
この金額なら、普通に格安航空券を購入した方が安いですよね。。。
まとめ
これまで、色々と細かい説明をしてきたので、よくわからなくなってきているかもしれません。そういう方は、このまとめだけを読んでいただければOKです!
●ガルーダのマイルで特典航空券(片道分)を獲得したりするには、エコノミーの最高クラスY(加算率100%)で5回半往復する必要がある。
※格安航空券の販売サイトで買うと、特典航空券(片道分)を獲得するには、場合によっては21往復する必要がある。
●ビジネスクラスにアップグレードするためには、エコノミーの最高クラスY(加算率100%)で4回往復する必要がある。
※格安航空券の販売サイトで買うと、特典航空券(片道分)を獲得するには、場合によっては13往復する必要がある。
●年に1回バリ島へ行く程度であれば、マイルが貯まるまでにマイルが期限切れ(3年)するので、バリ島往復の特典航空券を獲得するのは無理。
これでも、まだガルーダのマイルを貯めますか?
私は、この事実を知ったとき、ガルーダのマイルが結構、貯まっていました。
しかし「もったいないけれど、このまま続けても、マイルが失効していくので何にも交換できない。どうしたらいいか?」
調べたら、ガルーダに乗ってANAマイルを貯める方法を知りました。しかもANAマイルでガルーダの特典航空券にも交換できるのです!
今からでもANAのマイルを貯める方法に変えた方がいいということがわかり、溜まったガルーダマイルは捨てて、ANAのマイルを貯める方法に変えてから、どんどんマイルが増えています!
その方法については「ガルーダ・インドネシア航空で「ANAのマイル」を最速で貯める方法を徹底解説!」を読んでください。